店主たちのブログ
不合理もまた美なり
北斎の言葉で、「不合理もまた美なり、美はまた不合理なり。」というものがあります。北斎の美人画は、立ち姿に美しいポーズをつくるために左右の足の長さを変え、人体のプロ ポーションを無視することなど、しばしばとる常套手段だったそうです。確かに、北斎の美人画はどこかアンバランスな風貌でありながら見事な構図で、至高の美しさが醸し出されています。

さて、どうして北斎の話になったのかと言うと、先ほど可笑しな方と目が合いました。先週入荷した武士の土人形です。鰻を連想させる一筆書きの眉と髭、前かがみでどこかアンバランスな風体、チョンと添えられた足。第一印象で可笑しさを感じたものの、見ているうちにどこか安心感・頼もしさを感じ、短時間にしてこのお品を深く味わい切りました。この不平衡な風貌は、背中の広さや器の大きさを感じさせてくれ、どっしりとした存在感を与えます。この姿形が、北斎の言う「不合理もまた美なり、美はまた不合理なり。」を思い出させ、私に筆を取らせたのです。
当店にはたくさんの土人形が並んでいますが、不思議ですね。この方が、他のものの存在感を消し去ってしまいます。「物」に宿る輝きを無視することはできません、どこかあるべき位置に移動させてあげましょうか。
手間をかけるということ

どうして、日本の敬語はこんなに回りくどく、言いづらいのでしょうか。数十年前、私は日本の風習について疑問に感じ、日本文化について書かれたあらゆる本を読み漁りました。敬語、日本料理、茶道などです。その結果、どの分野にも言えたことは、「手間」=「おもてなし」という概念です。一見無駄のように見える「手間」には、相手への敬意や思いやりが表現されていることに気づかされました。
確かに、嫌な相手には無作法になり、言葉も少なく、扱いも乱雑になりがちです。逆に、大切な人を相手にするときは、いかにその方が居心地よく過ごせるか、あらゆる手段を使って楽しませようとします。その結果、時間も手間もかかるのです。「手間」とは、自分が相手に与えられる最高の贈り物なのかもしれませんね。
さて、どうしてこの話になったのかと言うと、今日は店頭の商品の価格貼りをしていました。週に一度入荷する商品の価格貼りは気の遠くなるような作業です。しかし当店では、シールでペタペタ貼っていくのではなく、一品一品に紐をまき、手書きで価格を付けていきます。「手間」をかけることで、商品を大切にしたい、買ってくださったお客様に大切にしていただきたい、という思い。それから、シールの剥がし跡が付かないよう、商品を最良の状態で展示したいという願い。

ほら、手間をかけた方が見栄えもはるかに美しい。この気持ちがお客様にも伝わり喜んでいただけると信じて。さぁ、明日は何に手間をかけましょうか。
空模様
豪雨や竜巻など、各県で被害をもたらしたようですが、近年になって、今までなかったような災害が起こっているように思います。これも、異常気象のせいなのでしょうか。
ここ宮崎県でも、今年は空梅雨で例年より雨が少なく、梅雨が上がった今頃になってお天気は不安定です。雨が欲しい時に雨はなく、いらないときに雨が降る・・・稲の刈入れの時期でもあり農家の人達は空を恨みたい気分でしょうね。しかし、今年はまだ台風も来ていませんので、実りが良好でまずまずの豊作ではないでしょうか。
夏を涼しげに演出する深緑小鉢
7月22日、本日は日食でしたね。
九州の南部、鹿児島市では太陽が9割以上欠けて、三日月のように写る現象が起こったそうです。日食中の空はどんより曇り、気温は通常より5度程度下がりました。久しぶりに涼しい午前中を過ごせ、気持ちの良い気分で店内の模様替えをしています。
さて、毎日のじめじめとした暑さ、何とかしたいものです。室内を涼しげに風情ある趣に演出するために、今日は苔の盆栽を使ってみました。

この時期の緑は、常に土と緑の潤いが感じられる苔盆栽をお勧めします。情緒あふれる深緑がしっとりとした空間を作り出し、水分をたっぷりと吸収した土の質感が涼しさを感じさせてくれます。ここで最も大切なのは、器。写真のように相性の良い器を2枚重ねることで、高級感がぐっとあがります。器は風情ある柄物を選び、緑と相性の良いブルーやブラウンを選びましょう。(器・皿類はこちらでご紹介しています)
ほかにも、こんな演出はいかがでしょうか。

美しい器に浮かぶ、たっぷりのお水と浮き草。
涼しげで赴きありますね。
骨董屋のねこ
ホームページがリニューアルいたしました。
素敵なデザインに仕上がっていて、大変うれしく思います。
以前ブログでも紹介いたしましたが、我がお店には専属のお客様接客係がおります。
ねこの、「ミミ」さんです。

ここ最近、古い物を理解し、骨董品をこよなく愛すお客様よりインターネットを通してご注文をいただきます。
今回JMSは、通販ショップとして新たにリニューアルいたしましたが、お店の方にはお客様を温かくお迎えするミミさんもおります。
骨董、陶器、家具、レトロな雑貨など、商品もずいぶん充実してきました。
懐かしさを感じに、気ままな時間つぶしに、ミミさんに会いに、お気軽にご来店くださいね。

ミミさんの肉球。
自由気ままにお出かけしますので、少しお手手が汚れています…。
お客様がご来店の際は、手を洗うように伝えておきますのでご安心を!










